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1月26日に開催されたジューシーズの単独ライブ感想。

 

公演:ジューシーズライブ「元を正せば新鮮コンピューター大っ嫌い!」

日時:2014年1月26日 19:30開演

会場:ルミネtheよしもと

出演:ジューシーズ

 

・コント①「もみひらく」

・OP

・コント②「旅行計画」

・コント③「ヒーローインタビュー」

・コント④「手術」

・コント⑤「方向音痴コント」

・コント⑥「ホームランの約束」

・コント⑦「一等お届け人」

・コント⑧「時空警察

・ED

 

よしもとニュースセンター: ジューシーズライブ『元を正せば新鮮コンピューター大っ嫌い!』 *1

 

 
・コント①「もみひらく」

「もみひらく」という言葉の概念を共有する二人、そして取り残される一人と大勢の観客。「もみひらく」ことは善か悪か、すべきかせざるべきか。次々と展開していく会話、三人の中で意味を理解していない児玉氏が追い込まれていく姿にはもう笑うしかなかった。多人数での会話で、一人だけが必死に話を合わせようとするという設定のコントはわりとありそうだけれども、その設定の中でもジューシーズのぶっ飛び加減。ワードのセンス。そして児玉氏の動揺っぷりは飛び抜けて面白いなあと思う。もみひらくってなんなんだー!

 

・OP

OPはプロジェクションマッピングのような技術を駆使した演出。前回の単独OP*2は、スクリーンに映写された映像の中に演者が入り込むような感じだったけれど、今回の単独は、映写されている映像を演者が持つパネルによって映し出していくという感じ。映像とパネル、ぴったり合わせるのは大変だろうなあ。とても素敵な演出。

 

・コント②「旅行計画」

喫茶店で「旅行計画」を立てる三人。盛り上がる会話、突如饒舌になり旅行先のプレゼンをし始める松橋氏。職業病といっても限度があるでしょう!というくらいにその職の癖が出てしまって止まらない。赤羽氏の設定があの職業ってだけでもう面白いもんね。何なんだこの集団!

 

・コント③「ヒーローインタビュー」

「ヒーローインタビュー」を行うレポーター児玉氏。そして選手の赤羽、松橋両氏。が、しかし、インタビューを進めていくうちにだんだんおかしいことに気付く。無関係な三人。それなのに歓声。児玉氏のカメラ(第三者)を意識するあの感じすごく好き。

 

・コント④「手術」

執刀医であろう児玉、松橋両氏が患者であろう赤羽氏の「手術」を始める。と、思いきやまるで「手術コント」をしているかのような小芝居。劇中劇ならぬコント中コント。「とんこつクランケ」というワードの面白さ。こういう自由さがたまらない。

 

・コント⑤「方向音痴コント」

「方向音痴コント」と題するその名の通り、異常なまでに極度の方向音痴な三人が披露するショートコントの数々。個人的には、このコントが一番好きかもしれない。単純に馬鹿馬鹿しくって笑っちゃう感じ。ジューシーズらしいわちゃわちゃ感ってこういう事なのかな~と。

 

・コント⑥「ホームランの約束」

手術を受けられずにいる少年・松橋氏を勇気づけるために、プロ野球選手・赤羽氏が「ホームランの約束」をする、という設定としては王道?のコント。試合当日、病室に置かれたラジオから聞こえてくるレポーターの発言は、到底信じられない耳を疑うものばかり!素っ頓狂な行動、そしてモノマネ。王道だと思っていた設定からは決して想像できない邪道すぎるぶっ飛び加減。

 

・コント⑦「一等お届け人」

商店街の福引で当てた一等。それを自宅まで届けに来る「一等お届け人」の児玉、松橋両氏。謎すぎる設定、人物、行動、発言、音楽、世界観。そしてオチまでも、すべてが謎!背筋がざわざわするようなそんな雰囲気。

 

・コント⑧「時空警察

コンビニで買い物をして帰る途中の児玉氏の前に突然「時空警察」である松橋氏が現われ、地球の危機を救うために意味不明な行動を強いられる、というコント。スウェット姿の一般人、シルバーの全身タイツの時空警察、毛むくじゃらに白い翼のスカイコングという三者三様のキャラクターが、縦横無尽にドタバタと動き回り展開していく様子にハラハラしながらも笑いが止まらなかった。心地よいわちゃわちゃ。

 

・ED

OPと同様な演出で、映写されたキャスト、スタッフの名前を右から左へと流れるようにパネルに映し出す。まさに映画のエンドロールのような感じで、「面白かったなぁ」という満足感と「もう終わってしまった」という脱力感をいっぺんに味わう不思議な感覚に苛まれた。とにかく脳も身体も全身がふわふわして、気持ちいいくらいの浮かれっぷり。素敵な観了感。

 

この感想をまとめている時間、幾度も自分の語彙の少なさを恨んでしまった。どう表現したらいいんだろうっていうくらいぶっ飛んだコントたちと言葉に出来ない感情の数々。根本的な概念が違うのかもしれない。当たり前のことが当たり前じゃなくて、当たり前じゃないことが当たり前。“ジューシーズライブ”という名の異次元空間。

 

 

このライブとは関係ないけれど、 ついでにひとつ。

 

来月3月5日(水)より、日本テレビにて毎週水曜深夜、東京03、ロッチ、ジューシーズ、シソンヌ出演のコント番組「コントな奴ら」が放送される。

お笑いナタリー - 東京03、ロッチ、ジューシーズ、シソンヌでコント番組

 

嬉しい!楽しみ!やったね!

 

*1:ネタのタイトルはよしもとニュースセンターのライブレポート記事参考。

*2:youtubeで公開されていた映像を拝見。